【移民社会】コンビニで働く外国人が増えた気がするから。 Special Contents BRUTUS No.904
Special Contents 【移民社会】コンビニで働く外国人が増えた気がするから。
移民問題はもはや、遠い国の話ではない。
日本人だからこそ見るべき映画を紹介。
見えないコミュニティ
『ディーパンの闘い』
内戦下のスリランカから、家族になりすましてフランスに入国し、パリ郊外の集合団地に暮らし始める元兵士と女性と孤児少女。赤の他人の3人だが、周りの人たちにそんなことは知るすべもなく、移民社会の孤立を感じさせる。’15仏/監督:ジャック・オーディアール/KADOKAWA/3,800円(DVD)。
異国で働く
『リベリアの白い血』
リベリアのゴム農園で働いていた男がより良い仕事を求め、ニューヨークへ。同郷コミュニティに助けられ、タクシー運転手の仕事を始める。自身もニューヨークで活動する日本人監督が捉えた、アメリカンドリームの理想と現実。’15米/監督:福永壮志/オデッサ・エンタテインメント/3,800円(DVD)。
差別と偏見
『死刑台のメロディ』
1920年にアメリカで実際に起こった、イタリア移民の冤罪事件の映画化。護身用の拳銃を偶然所持していた2人の男が、強盗殺人事件の容疑者に。“何か”が起こったら表面化する差別意識。1世紀前の偏見に満ちた時代の話……では済まされない教訓がある。’71伊=仏/監督:ジュリアーノ・モンタルド。
異教徒との恋
『やさしくキスをして』
スコットランドのグラスゴーを舞台に描く、カトリックの高校で働くアイルランド人女性とパキスタン移民2世の恋。愛し合っていても2人の意志では身動きが取れず、家族の絆が強いイスラム教徒の男性は全力で止められ、家族か恋人かの選択を迫られる。’04英=伊=独=西=ベルギー/監督:ケン・ローチ。