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日用品の正解 Special Contents BRUTUS No.919

Special Contents 日用品の正解

江戸の頃から東京は職人の街。今でも下町を中心に手仕事の技術を踏襲したモノ作りの伝統が生きている。使い勝手を考えたシンプルなデザインが東京生まれの日用品の特徴だ。審美眼に長けた選者2人による逸品図鑑から、WEBでは4品をご紹介。

[選んだ人]
日野明子
●クラフトバイヤー
ひの・あきこ/1999年に独立。〈スタジオ木瓜〉を設立し一人で問屋業をスタートする。製造現場に足を運び、百貨店やショップと産地、職人、作家をつなげる。まだ知られていない素敵な品を見つけるため日々奔走。
大谷優依
●インテリアスタイリスト
おおたに・ゆい/多摩美術大学環境デザイン学科卒業。エディトリアルデザイナーを経て、現職に。シンプルで温もりのあるスタイリングに定評があり、雑誌やCMなど、様々な分野での空間演出を手がける。


ALLOYのコーヒードリッパー[Fin]

ALLOYのコーヒードリッパー[Fin]

三角形の穴が開いた円形プレートに、3枚の台形プレートを差し込んで組み立て。シンプルで利便性のいいステンレス製のコーヒードリッパーは、蔵前を拠点とするプロダクトデザイナー山崎勇人がデザインし、同地域の金属加工場にて製作。「このドリッパーは場所を取らないので収納に便利。携帯性にも優れているのでキャンプに持っていきたくなります」(大谷)。3,000円。●アロイ/台東区浅草橋3−29−5☎03・6231・6966。13時〜18時。日曜〜木曜・祝日休。
小石川染色工房のITAJIME|板締染BAN-SHIKI

小石川染色工房のITAJIME|板締染BAN-SHIKI

文京区・小石川植物園の近くに工房を構える、100年以上の歴史を持つ染工場。布地を四角に畳んで端を板に挟み、染料を注ぐことでグラデーション柄が仕上がる。奈良時代から伝わる板締めと呼ばれる染色技法で製作。「手仕事ならではの味わいがあります。デザインも東京らしく粋ですよね。小さめの酒ボトルを手みやげとして持っていく時、これに包んでプレゼントしたくなります」(大谷)。3,000円。●小石川染色工房/https://koishikawa-dyeing-atelier.com/
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曽田耕のラスカバンWA

ヌメ革を加工せずに使いたいと、厚み5〜9㎜の牛革をそのまま使用。それだけだと重たくなるのでスリットを入れて引き伸ばし網状に仕上げた。「革の入手がしやすいからと台東区に工房を構えています。カバン作りの法則にとらわれず、素材の特性を生かせる人だからできた形だと思います。こういった使い込むと達成感のあるものは大好きです」(日野)。25,000円(税込み)。●ぎゃらりー無垢里/渋谷区猿楽町20−4☎03・5458・6991。11時〜19時。水曜・木曜休。
SŌKの花器

SŌKの花器

岐阜県・多治見(たじみ)で陶芸を学んだ、鈴木絵里加の花器。東京都世田谷区で2014年から器とアクセサリーの制作を開始。「質感のある釉薬が魅力的です。彼女の作る食器も素敵なのですが、鉢ならば食事の時だけでなく、いつも一緒に暮らせるのが嬉しいです。陶芸のデザインセンスだけでなく、彼女自身の暮らしぶりも素敵です」(日野)。左から/24,000円、18,000円、20,000円。●oku/世田谷区奥沢4−26−1☎050・3569・0099。12時〜19時。不定休。
ブルータス No. 919

東京の正解

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