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町の植物店から、はじめよう。 From Editors No.872

From EditorsNo.872 フロム エディターズ

町の植物店から、はじめよう。

「珍奇植物」特集のブックインブックを担当することが決まった二月初旬、町の植物店で、植物を2鉢買いました。恥ずかしながら、これが私と珍奇植物のファーストコンタクト。ここから園芸ライフを始めようと息巻いておりました。

植物をこれから始めようという人には、やっぱり、町の植物店がオススメです。それも、風変わりな植物ばかり扱っているお店から。店主の審美眼でセレクトされた植物たちの中に、きっと心を揺さぶる一株があると思いますよ。植物への理解が少し深まったら、生産者が営むナーサリーへ行ってみるといいでしょう。町ではあまり見ないような珍種や大型株に出会えるかもしれませんし、園主の話に耳を傾けると、ますます植物が好きになります。また、お昼休みやちょっとした移動時間には、スマホで通販サイトを覗くのも楽しいものです。植物は一点物、出会いは運命だと思って、気になる株があればポチッと。それから、イベント。全国の有名なナーサリーや趣味家の方が一堂に会する場には、植物と人の熱気が渦巻いています。いよいよベランダの植物が増えてきた、とのことであれば、次は“植え替え”を楽しみましょう。どうせなら、作業に使う園芸ツールや植木鉢にもこだわりたいですよね。どう植え替えたらいいかわからない?そういう時は、詳しい先輩に聞くのが一番ですよ。

と、一丁前に語っていますが、私もまだまだ植物ビギナー。これは、私が植物にどっぷりハマるまでの流れを、ずらずらと書き連ねたのみでございます。あれ? これって今回のブックインブックそのままじゃ……。なんて野暮なことは言わないでくださいね。皆さんの“植物探求旅”のお供に、このハンドブックを、どうぞお使いください。

二月には2鉢しかなかった我が家の植物も、気がついたら35鉢に。高いと思っていた珍奇植物の敷居は、跨いでみると思ったより低く、ただ、その敷地は奥に深く深く続いていました。お店巡り、植え替え、日々の観察、植物は全行程が楽しく、この世界から、到底抜け出せそうにありません。

●辻田翔哉(本誌担当編集)
BRUTUS 872号:From Editors
ブックインブック「BIZARRE PLANTS SHOP GUIDE」では、珍奇植物は買えるお店を37軒集めました。ロケハンや取材に行く先々のお店で、植物を買っていたら、いつの間にか増えてしまい、ベランダを圧迫しています。植物用のシェルフを買おうか、悩んでいます。ちなみにですが、ユーフォルビアのタコモノが好きです。


ブルータス No. 872

新・珍奇植物

693円 — 2018.06.15
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ブルータス No. 872 —『新・珍奇植物』

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