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日本のイタリアン、イタめしブームから今まで総ざらいしました。 From Editors No.893

From EditorsNo.893 フロム エディターズ

日本のイタリアン、イタめしブームから今まで総ざらいしました。

友人たちと今度なに食べる? ってなった時、候補のひとつは話題のイタリアンのお店です。つまり、その時々で話題のイタリアンがあるということ。仕事が遅くなった時は会社の裏の〈Vomero〉にみんなの夜食のピッツァを買いに走るし、ワイン1杯に生ハムとパスタの夕食はひとり飯のご馳走。気がつけば、イタリア料理は、すっかり私たちの食生活に入り込んでいます。バブル崩壊直後、猫も杓子もティラミスという90年代前半に高校生だった私は、土曜日の放課後は友人たちと〈カプリチョーザ〉で大皿のパスタを食べ、グルメブームに火をつけたテレビ番組「料理の鉄人」に挑戦者として現れるイタリアンのシェフのお店に憧れ、学生時代はジェラテリアでアルバイト。意識はせずとも、沸き立つイタリアンブームの洗礼をどっぷりと受けておりました。今となっては、同じような原体験を持つ同世代のシェフたちが業界のリーダーとなって活躍しています。
さて、今回の特集では、当時イタリア料理界を牽引しながら、今なお現役の片岡護シェフ、落合務シェフ、山田宏巳シェフの3方にお集まりいただき、それぞれに料理を製作、当時を振り返っての鼎談、パイオニアとしての苦労話などもお聞きしました。そのうちのひとり、落合シェフとの打ち合わせで見せていただいて驚いたのが、1982年7月に発売された、雑誌オリーブ(小社刊)。シティガール向けの雑誌が、創刊3号目にして、「イタリア料理好きに悪女はいない」と題した特集を作っていたんです。(本特集には若かりし日の落合シェフも登場)。これを読んだ当時のオリーブ少女達が、社会に出てから食べ手となり、ティラミス、イタめしブームの立役者となったのだと思うと、感慨もひとしおでした。
そのイタめしブームから30年、今回の特集では、たくさんのシェフ達によって、日本のイタリア料理が多様化している様子がご覧いただけます。本誌をご覧いただき気になるお店があったら、ぜひ、それぞれの進化、深化のかたちを体感してみていただければと思います。

●草野裕紀子(本誌担当編集)
BRUTUS 893号:From Editors
オリーブ創刊3号「イタリア料理好きに悪女はいない」表紙
BRUTUS 893号:From Editors
落合シェフの掲載記事。企画タイトルは「日本のイタリア料理といえばドーンと高度成長中!」


ブルータス No. 893

新・日本のイタリアン。

693円 — 2019.05.15
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ブルータス No. 893 —『新・日本のイタリアン。』

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