「正解」を導き出すのは、地元の視点と外の視点。 From Editors No.895
From EditorsNo.895 フロム エディターズ
「正解」を導き出すのは、
地元の視点と外の視点。
昨年出した福岡、札幌に続き、BRUTUSの都市ガイドである「正解」シリーズ第3弾は名古屋です。このシリーズで目指しているのは「全国の読者が使えるものではあるけれど、まずは地元の人が満足するものに」ということになるかと。それを達成するために、制作スタッフの大部分において地元の方に参加していただくことにより、情報の選択の確度には自信を持つことができています。
一方で、そこに「県外者からの視点」をプラスすることも大事だと思っていて。それは、地元の人にとっては当たり前でも外の人間にとっては興味深いものだったり、「観光客はこういうのが好きでしょ」という固定観念とのズレがあったりするからです。たとえば今回の名古屋特集でいうと、「なんか駅やビルにやたらと不思議な壁画があるな」とか「さっぱりと食べられる味噌カツの店があればいいのに」とか「名古屋って経由地として数時間くらい立ち寄ることも多いけど、そのとき何すればいいんだろう」とか。それらに対して名古屋在住のスタッフは「なるほど」という反応で、「正解」といえる情報を提案してくれるというような流れでした。
なので、一般的な観光ガイドよりは深く、地元の情報誌よりは広く、BRUTUSは名古屋の「正解」を拾えているという自負があります。ぜひ名古屋に行って、答え合わせをしてみてください。
●中西 剛(本誌担当編集)