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食べてみないとわからない、名古屋の味の奥深さ。 From Editors No.895

From EditorsNo.895 フロム エディターズ

食べてみないとわからない、
名古屋の味の奥深さ。

名古屋ロケハン初日。今回の特集で「パブリックアートの正解」と「名古屋めしの正解」を担当していただいた編集者・岡本仁さんに案内してもらったのが、居酒屋〈大甚〉。開店30分前から並ばないと、昭和風情が漂う1階で飲むことができないという地元のお酒好きたちでにぎわう大衆酒場だ。おつまみはズラリと並べられた小皿からセルフで選ぶ。居酒屋好きにはたまらない天国のような場所。もともとそういった酒場が好きな私は、他にもいい酒場があるかもしれない、という期待を抱いてリサーチを開始。数軒、酒場をはしごしたときに、ふと気づいたのが、店先やカウンターにでーんと居座るどて鍋の存在。どうやら串カツの味噌を頼むと、あの鍋にドボンとつけられてやってくるらしい。ただ単に味噌ソースをつけた串カツではなかったのだ。その鍋をのぞくと、こんにゃく、卵などといったおでんの具やモツがぐつぐつ煮込まれている。いわゆる、名古屋めしの“どて煮”だ。昔から継ぎ足しながら使っている八丁味噌ベースのこのタレは、その店の歴史を感じる深い味わい。正直、味噌カツだとこってりすぎて食べきれないけれど、串カツでなら1本でも名古屋ならではの味と地元の酒場の雰囲気も楽しめる。ということで、「串カツ」に正解!という判を押させていただきました。

また、「和菓子」も名古屋ならではの大正解! とにかく柔らかくて口溶けがよい和菓子は、他の地では味わえないので騙されたと思って食べてみてほしい。「名古屋めし」のページも、どうせこってりでしょ、なんていう概念を吹き飛ばすラインナップ。名古屋では当たり前のメニュー・きしころ(きしめんの冷たいバージョン)の存在も初めて知ったので、この夏、名古屋に行くなら、きしころ食べ比べをしてみたい。洋菓子のレベルも高いらしい。コーヒー専門店も探求したい。ついでにサウナ好きの聖地にも行ってみたい。こんなふうに、名古屋の魅力を取材しながらもたくさん発見し続けた今回の特集。みなさんも自分なりの名古屋の正解をこの1冊からぜひ見つけてみてください。

●川端寿子(本誌担当編集)
BRUTUS 895号:From Editors
明るいうちから串カツ片手にお酒。なんて、最高の時間の使い方!〈のんき屋〉なら、名駅からも近いので、サクッと寄りやすくて便利。


ブルータス No. 895

名古屋の正解

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ブルータス No. 895 —『名古屋の正解』

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