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まだまだ本屋をめぐる旅は続きそうです。 From Editors No.903

From EditorsNo.903 フロム エディターズ

まだまだ本屋をめぐる旅は続きそうです。

はじめての本屋で知らない本と出会うと、なんだかすごくしあわせな気分になりませんか? 特に旅先で立ち寄る店はとっても印象深い。本屋ではないけれど、この春、たまたま器の店と聞いて訪れた飛騨高山の〈やわい家〉では2Fに古本がズラッと並んでいて、畳のある屋根裏でゴロゴロしながら選んだのも楽しかった思い出。また沖縄では、岡本太郎の『沖縄文化論』と出合い、衝撃を受けたりも。

今回、8年ぶりの本屋特集ということで、ここ数年でできた店を中心に特集を組みました。個人経営でこだわりの選書をしている店が増え、どんどんセレクトショップ化している本屋。その最たる例は期間限定で1冊の本しか売らない〈森岡書店〉のスタイル。とっても潔くて格好いい。店が大きかろうが、小さかろうが、店主や書店員の個性が見える本屋へと人が集まりはじめているよう。個人的には、立ち飲み併設のスタイルの本屋はとっても嬉しくって、文庫片手にレモンサワーは最高のひとときでした。

実はまだまだいい本屋がたくさんあって、その中の1軒が新潟〈北書店〉が佐渡島に開いたという〈南書店〉。取材を進める中で知り、今回は間に合わず掲載できなかった店もちらほら。そんなこんなで本屋をめぐる旅は続きそうです。昔からあるいい本屋を知りたい方は、合本『本屋好き』もぜひ読んでみてください。

●川端寿子(本誌担当編集)
BRUTUS 903号:From Editors
柳宗悦による民芸にまつわる本と民芸が並ぶ〈やわい家〉。本屋というジャンルにこだわっていない店にも、いい本はたくさんある。
BRUTUS 903号:From Editors
今回のロケハン時の裏テーマは、食にまつわる本探し。この2冊は巻頭の〈つるかめ書房〉にて。他の店でもいろいろと買ったものの、まだ全然読めてません(涙!


ブルータス No. 903

本屋好き。

700円 — 2019.10.15
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ブルータス No. 903 —『本屋好き。』

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