マガジンワールド

いつも心にカスタード。 From Editors No.931

From EditorsNo.931 フロム エディターズ

いつも心にカスタード。

ある日「死ぬ前に一度、カスタードクリームに飛び込んでみたいんだ」と、編集長が言いました。子供の頃、ヒロタのシュークリームが大好きで、それ以来抱き続けている夢だそうで。すると、副編集長の一人も「俺もカスタード大好き」と。そういえば、甘いものが苦手でも、シュークリームとかクリームパンなら食べられるって人も周りにチラホラ。チーズケーキが流行っていたり、バタークリームのケーキが注目される昨今ですが、久々のお菓子特集は、永遠のスタンダード、カスタードにフォーカスしました。
プリンやシュークリームなど、洋菓子の原体験をカスタードで味わった方は多いと思います。だから、いつも思い出とセット。そして、ある程度「うん、これこれ」っていう安心の味があって、新しい味に会った時に驚いたりハマったりするものなんですよね。
今回の特集を作っている間も、老舗や新進気鋭のパティシエさんのカスタードを味わうたびに、納得したり、感心したり。
ちなみに、私の原体験は、プリンなら親戚が買ってきてくれた〈モロゾフ〉、シュークリームは昔住んでいた家の近くに支店があった〈しろたえ〉、クリームパンは幼稚園のお昼に食べた〈ブランジェ浅野屋〉です。
今回の特集は、ご自身のスタンダードの味と思い出を、もう一度味わいながらご覧ください。そしてぜひ、本誌で気になるカスタードと、食べ比べてみてください。子供の時に感じたままに懐かしく、そしてより深い世界が広がっているはずです。

●草野裕紀子(本誌担当編集)
BRUTUS 931号:From Editors
BRUTUS 931号:From Editors
今回の取材で出会った新しいカスタードたち。〈レカー〉のヴァーム・デニッシュ(上)と、〈ヨシダベーカリー〉のトロペジェンヌ(下)。


ブルータス No. 931

なにしろカスタード好きなもので。

750円 — 2021.01.12
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ブルータス No. 931 —『なにしろカスタード好きなもので。』

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