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カスタードの思い出。 From Editors No.931

From EditorsNo.931 フロム エディターズ

カスタードの思い出。

小学4年生の頃、隣町の学習塾に通いはじめました。間食用に渡された小遣いを握りしめて、電車で向かう道中は、当時の自分にとって結構なアドベンチャー。コンビニひとつ入るだけで心踊り、高まる気持ちを静める。そんな道すがら一番の誘惑だったのが、駅構内にあったシュークリーム屋さん。ほくほく炊き上がるカスタードの甘い香りが、否応なしに鼻腔を通って脳に訴えかける。気づけば両手には、シュークリームと、空っぽになった財布。肝心のご飯にありつけなくて、母との交渉を試みたことをおぼえています。
僭越ながらこれは僕の実体験ですが、きっとカスタードはどこか懐かしい、原体験を思い起こさせる特別なお菓子。今回の特集は、女優の黒島結菜さんら、カスタードを愛する14人の「とっておき」の話から始まります。我慢できず帰り道にたいらげてしまったり、完成された一皿から自らの課題を汲みとったり。カスタードと、そのエピソードに表れる人となりは要注目です。
ぜひご自身のカスタード体験に思いを馳せながら、ページを捲ってみてください。気づけば深くて甘い、沼にハマっているはずです。

●木戸智士(本誌担当編集)
BRUTUS 931号:From Editors
個人的にいま夢中なのはプリン・ア・ラ・モード。写真は〈Åre〉のもの。プリンを軸に、フルーツやアイスを食す→だんだん混ざってくる→無限にイケる。この体験とビジュアル、(好物の)南インドのミールスと一緒じゃないですか! 一人鼻息を荒げ、フードライターさんを困らせました。


ブルータス No. 931

なにしろカスタード好きなもので。

750円 — 2021.01.12電子版あり
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ブルータス No. 931 —『なにしろカスタード好きなもので。』

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