Special Contents もしも白シャツにシミができたら? その応急処置、プロが教えます。
大好きな服を着るのなら、きちんと知っておきたい「洗いとお直し」のこと。今回の特別付録では13項目のお役立ち知識をレクチャー。中でも、白シャツのシミ抜きは一大問題! 5つのシーン別対処法を、〈パステルクリーニング〉代表の桑原義行さんが教えてくれました。

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打ち合わせ中に
コーヒーをこぼしてしまった!

食器洗い洗剤
コーヒーや赤ワイン、醬油等の汚れは水溶性に分類され、一般的な食器用洗剤で対応可能。シミの下にタオルを当て、洗剤を染み込ませたハンカチなどで上から押さえつけます。部分的であれば、両手の親指と人差し指でシミをつまんで軽く揉みます。こすったりするのは厳禁

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作業中に指を切って
血がついてしまった!

固形石鹼
血液処理は弱アルカリ洗剤(3倍稀釈)が最も有効ですが、近くにない場合は固形石鹼で代用しましょう。シミに直接石鹼をつけたら揉み洗いをし、その後、再度水で軽く揉み洗いし汚れを除去。血液の主成分はタンパク質で、熱いお湯などで処理すると固まるのでNG

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BBQで炭の汚れが
ついてしまった!

ご飯粒
炭などのシミは不溶性といって、家庭でのシミ抜き処理は困難です。応急処置としてはご飯粒を使って揉み出す方法が望ましいです。炭の粒を包み込んで繊維の外に押し出してくれるため、シミを広げないよう注意しながら、何度か繰り返しご飯粒で揉んでください。

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昼食時にステーキを食べていたら
油が跳ねてしまった!

ティッシュ
油溶性の汚れにはアルコールやベンジン、除光液といった液体が最も有効ですが、外出先ではなかなか持っていないもの。油汚れの緊急処理として効果があるのは、ティッシュなどの乾いた繊維で油を吸収してあげるのが一番。跳ねた直後に強くつまめば、ある程度は取れるはず。

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雨の日に泥が跳ねた!

男性用スクラブ入り
洗顔料
油でも水でも処理できない不溶性の泥汚れはちょっと厄介。でも、シャツの裾などに付着した泥は、男性用スクラブ入り洗顔料を擦り込めば解決可能。ポイントは付着後すぐ処理すること。家に帰って洗濯機に入れて洗えば、ほとんど跡が残ることもないでしょう。