Special Contents 9人の食通が選ぶ、麻婆豆腐と担担麺。
辛いもの好きにとって外せないのが、麻婆豆腐と担担麺。9人の食通が選んだ選んだ両メニューを本誌でご紹介。全36杯の中から、ここでは各2杯ずつ計4杯をご覧ください。辛い旨いは四川から!
※評価は編集部スタッフの相対評価です.念のため注文前に確認を。
中華料理 四川
ホテルオリジナルの麻辣醬と
県豆板醬が味の決め手。
「食べている途中で舌と唇が痺れてしまいますが、ノドでその旨さを感じられる希有な一皿」(大木淳夫さん/ぴあ『東京最高のレストラン』編集長)。豚挽肉を油に透明感が出るまでじっくり炒め、 長期熟成の郫県豆板醬と旨味たっぷりの麻辣油で味を調え、赤みの強い四川花椒で仕上げた陳麻婆豆腐は、麻辣味の奥に複雑な旨味が潜む。豆の豊かな風味と滑らかさを 持ち合わせた木綿豆腐とのバランスも良い。陳麻婆豆腐 小盆3,200 円。●東京都港区白金台1 -1-50 シェラトン都ホテル東京1F ☎0120・95・6662。11時30分~14時LO、17時〜21時30分LO、17時〜21時30分LO。無休。
味芳斎 支店
抜群のパンチ力が真骨頂、
一度食べたらやみつきに。
中国・湖南省出身のオーナーの父親のレシピを受け継ぐ麻婆豆腐は、 木綿豆腐をつぶした独自のスタイル。「辛い麻婆豆腐といえば老舗のここ。肝試し的な辛さだけれど、不思議とまた足が向いてしまう」(小川フミオさん/ライター、編集者)と言うように、口に入れた瞬間は少し甘味を感じるが、ボディブローのように効いてきて、深い辛さに悶絶しつつもクセになるから不思議。濃いめの味で酒の肴にも。コストパフォーマンスの高さも魅力。麻婆豆腐972円。●東京都港区芝大門1-10-1 全国たばこビル1F☎03・3433・1095。11 時~15時、17時~22時。日曜休。
魚祐
濃くて繊細なキレのある味に
足繁く通うファン多し。
「最初に上湯の旨さが前面に出て、後から辛さが追いつき、挽き肉そぼろが甘味を引き立てる。担担麺の旨さをすべて整えている、中毒になる味です」(柏原光太郎さん/『東京いい店うまい店』編集者) 。リピーター多数の逸品は、ピリッとした辛味がボケないように、 挽き肉を炒めた時に出る肉汁をあえて取り除くことが、店主の阿部勝利さんのこだわり。コクがありながらもスッキリとした濃いスープが、細麺と見事にマッチ。四川担担麺900円。●東京都港区西麻布1-15 -3 西麻布UOUビル1F☎03・3408・3660。11時30分~14時、17時~ 22時。土曜・日曜・祝日休。
膳楽房
リッチなゴマの風味に続き、
じんわりと穏やかな麻辣を。
芝麻醬の白色を前面に出し、見た目は控えめな色合い。「注目度No.1の若手シェフが作る一杯は、バランス感覚に優れた上品な味」(大木淳夫さん)。味わいも、インパクトよりあとから追いかけてくる旨味と辛味こそが腕の見せどころ。一味唐辛子で作るラー油は、台湾産の揚げ赤タマネギで辛さにコクと甘味をプラス。苦味が少ない四川漢源産の花椒の爽やかな柑橘の香りが、芳醇なゴマの風味を引き締める。担担麺1,100円。●東京都新宿区神楽坂1-11-8☎ 03・3235・1260。11時30分~14時30分、17時~22時LO。月曜休、不定休あり。