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まだまだあります、再生スポット。 Special Contents BRUTUS No.875

Special Contents まだまだあります、再生スポット。

日本全国には、それぞれの土地の特徴を活かした再生スポットがたくさんあります。旅行の目的地に、地元の魅力を再発見する機会に、新しい発見を求めて、ぜひ訪れてみてください。

廃校 → 犬ぞり体験&カヌー作りの拠点

Outrider

北海道紋別郡遠軽町

Outrider

日常では味わえない、手つかずの自然を堪能。

犬ぞりとカヌーで北海道の自然を存分に堪能できる〈Outrider〉の拠点は、大正時代より100年以上の歴史を持つ旧支湧別(しゆうべつ)小学校の木造校舎だ。2011年に廃校になったが、修繕を経て翌年オープンした。「犬ぞりにとって理想的な環境」という手つかずの雄大な自然の中を、シベリアンハスキーに引かれて駆け抜ける犬ぞり体験には、毎冬400
人近い人が参加している。冬以外の季節には、本格的なウッドキャンバスカヌーを伝統工法でセルフビルドすることが可能だ。木工の基礎的な技術のある人でもかなり時間がかかる本格的なものだが、群馬や福島から休暇のたびに通い、制作を続けている人もいる。一生ものの経験が得られる稀有な場所だ。

Outrider
●北海道紋別郡遠軽町白滝上支湧別235 旧支湧別小学校☎0158・48・2911。犬ぞり体験は12月〜3月で、基本は2泊3日。予約はホームページ(http://www.outrider.co.jp/)にて。カヌー作りはinfo@outrider.co.jpへ問い合わせを。

廃校 → 美術館

磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館

新潟県十日町市

磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館

「展示しながら、保管する」、新しい美術館。

通称「SoKo」。2015年、第6回『大地の芸術祭 越後妻有(つまり)アートトリエンナーレ』の作品として旧清津峡(きよつきょう)小学校の体育館をリニューアルし、「展示しながら、保管する」という発想のもと〈清津倉庫美術館〉がスタート。本格的な現代の大型彫刻作品を展覧できる場として、作品の保管に困っているアーティスト、廃校活用を進めたい越後妻有の両方の課題を解決している。2017年には、校舎棟のリニューアルも進み、『大地の芸術祭』の思想的なバックボーンを担い、越後妻有のアートに貢献する芸術家・磯辺行久さんの数多くの作品を展示の柱としている。広々とした体育館や、開放的な吹き抜けの校舎で作品を鑑賞する体験は、都会では得がたい。

磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館
●新潟県十日町市角間未1528−2☎025・757・2637。開館は不定期で、次回は『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018』期間の7月29日〜9月17日(10時〜17時30分)。通年の情報はhttp://echigo-soko.jp/にて。

海運倉庫 → サイクリストフレンドリーな施設

ONOMICHI U2

広島県尾道市

ONOMICHI U2
©photo/Tetsuya Ito/Courtesy of ONOMICHI U2

自転車を中心に人が集まる、情報発信基地。

海と山に囲まれた美しい景観の尾道で、海運倉庫〈県営上屋2号〉をリノベーションして生まれたサイクリストフレンドリーな複合施設。客室に自転車を持ち込める〈HOTEL CYCLE〉を中心に、レストラン、カウンターバー、カフェ、ベーカリーなど飲食店、上質な備後産のデニムを使ったルームウェアや雑貨を扱う〈SHIMA SHOP〉、自転車メーカーGIANTの店舗などがずらりと並び、まるで尾道の街の中にある小さな町だ。観光客がただ通り過ぎていく場所ではなく、“しまなみの情報発信基地”として地元民を含め人を集める。設計デザインを広島出身の谷尻誠さん、吉田愛さんに依頼するなど、デザイン面にも力を入れている点も見どころ。

ONOMICHI U2
●広島県尾道市西御所町5−11☎0848・21・0550。営業時間はショップごとに異なる。無休。詳細や宿泊予約はホームページ(https://www.onomichi-u2.com/)にて。自転車に乗ったままチェックインでき、一部客室を除きサイクルハンガーも設置。

廃校 → 体験型宿泊施設

ちくちくぼんぼん

福井県坂井市

ちくちくぼんぼん

“大きな民家”で学び、楽しむ里山ステイ。

のどかな田園風景の中にある旧竹田小学校をリノベーションし、2016年にオープンした宿泊施設。2人部屋から35人の大部屋までを備え、個人旅行にも合宿などにも対応。「里山で学ぶ」「川森で遊ぶ」「自然で作る」をテーマにした体験プログラムが豊富に用意されており、獣道歩きやダム湖でのカヌー体験、間伐材を削った木製のスプーン作りなどを通じて里山の魅力を味わえる。料理は、地元・竹田地区の食材を使ったバイキング形式。リノベーションは地域の人とワークショップ形式で行った。校舎の一部を覆う特徴的な外壁は、近隣の山から切り出した杉のルーバー材を茅葺(かやぶ)き屋根のように並べたもので、“大きな民家”をイメージしている。

ちくちくぼんぼん
●福井県坂井市丸岡町山口60−8☎0776・50・2393。予約は電話またはホームページ(https://www.chiku-bon.jp/reservation/)にて。電話受付は9時〜18時。無休。体育館やグラウンドのみの利用も可能。問い合わせはtakeda@chiku-bon.jpへ。
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