旅に出るなら、札幌が正解。 From Editors No.881
From EditorsNo.881 フロム エディターズ
旅に出るなら、札幌が正解。
札幌といえば何だろう? カニ? ウニ? ジンギスカン? スープカレー? あぁ、食べ物だらけになってしまった。すすきの? 北大? モエレ沼? サッポロビールもあるか。まぁ最初はそんなイメージだった。
実際、食べたのは、美瑛野菜のサラダだの、とうもろこしの春巻き、蝦夷鹿のジビエとか、赤ピーマンのムース、さんまサンドなどで、カニだのウニだのというのは見る機会すらなく、スープカレーではなくインドカレー(ジャドプール)を食べ、味噌ラーメンではなく担々麺(茶月斎)を選ぶ始末であった。
今回の取材を終えて、札幌のイメージは大きく更新され、いまや札幌といえば、サンドイッチと深煎り珈琲の町であり、美味しいワインが飲める町、音楽の似合う町、ビルの町であり、素晴らしいサウナのある町、アートや建築が彩る芸術の町でもある。
今回の取材で札幌には2度訪れたが、1度目の出張の最後の夜に地震に遭遇した。2週間後の再訪した時点ですら、札幌はすっかり落ち着きを取り戻していたので心配は無用、旅先に札幌を選ぶのは間違いのない正解だ。この1冊さえ携えていけば、まるで自分の町のように札幌を楽しむことができるはずだ。
●町田雄二(本誌担当編集)