Special Contents 一世一代の旅になかなか出られないアナタに。
3泊4日で行ける(弾丸だけど)生涯最高ツアー。
一生に一度、心を揺さぶられるような旅をしたいと思っていても、なかなか長い休みを取るのはそう簡単じゃない。でも、近場でもインパクトある絶景は存在します。ここでは、ブルータスが選んだ、4つのデスティネーションとそのモデルスケジュールをご紹介。かなり弾丸なツアーもありますが、百聞は一見に如かずということで。
TOUR 1
山肌に刻まれた棚田の美観。
天国への階段を登る。
| フィリピン | コルディレラの棚田
SCHEDULE
- 【DAY1】
- 01:30成田発フィリピン航空423便でマニラへ。
04:50着。ツアーの車でバナウエへ。以後、ツアーの車で移動。 - 【DAY2】
- バナウエの棚田見学後、バダット村へトレッキング。棚田見学後、ボントックへ。
- 【DAY3】
- ボントックで棚田見学後マニラへ。
- 【DAY4】
- マニラ見学後18:30発フィリピン航空424便で成田へ。23:50着。
POINT
首都マニラから拠点となるバナウエまでは陸路移動が長め。6月~10月の雨季になると道が悪くなり、さらに時間がかかるため、その時期を避けた方がベター。
首都マニラから約10時間、ルソン島北部の中央山岳地帯コルディレラに現れるのは、知る人ぞ知る「世界一の棚田」。標高1,000m級の山々にびっしりと棚田が刻まれている様は、「天国への階段」というロマンティックな異名も持つ。山岳民族のイフガオ族がこの地に棚田を作り始めたのは、約2,000年前。ほとんど手作業で山肌に棚田を刻んでいったというから、彼らの地道な努力と生への強い意志に圧倒される。現地では、そんなイフガオ族のスローな暮らしぶりも覗きたい。高床式の伝統的な家屋を訪れたり、さらに奥のバダット村まで2時間のトレッキングを楽しんだり、田植えを手伝ったり。周囲には棚田の展望スポットも多いので、美観をハンティングするのもいい。
TOUR 2
究極の多島美を空から堪能。
クラゲと泳げる別世界へ。
| パラオ | セヴンティ・アイランド/ジェリーフィッシュ・レイク
SCHEDULE
- 【DAY1】
- 18:30成田発デルタ航空97便でパラオへ。23:20着。
- 【DAY2】
- セスナでの遊覧飛行ツアーに参加。セヴンティ・アイランドを上空から眺める。その後、ビーチでのんびりもいいし、カヤックツアーなどに参加してもいい。
- 【DAY3】
- ツアーの車でジェリーフィッシュ・レイクへ。クラゲが生息する湖で遊泳。
- 【DAY4】
- 04:30発デルタ航空で成田へ。09:10着。
POINT
週2便就航しているデルタ航空の直行便を利用(7月15日~9月28日は週3便)。そのほか日本航空のチャーター便も。遊覧飛行ツアーは約180ドル~。
直行便利用で4時間半とアクセス至便なパラオ。そこはトロピカルな気候と200もの島々が生み出すユニークな地形、そして透明度の高い海と三拍子揃った南洋の楽園だ。まずは17の島々からなるセヴンティ・アイランドを上空から眺める遊覧飛行で、エメラルドグリーンの海に島々が浮き上がる多島美を。翌日はジェリーフィッシュ・レイクへ。ジェリーフィッシュとはすなわちクラゲで、湖には無数のクラゲが生息しており、一緒に泳げる。刺されないの⁉ と思った方は、ご安心を。ここのクラゲは、進化の過程で毒が弱まった“刺さないクラゲ”。生息するのは世界でも2ヵ所だけというレアな名所なのだ。無数のクラゲが浮遊する様は、小宇宙にもたとえられそうな絶景だ。
TOUR 3
落ちそうで落ちない巨石と
まばゆい仏塔の黄金世界へ。
| ミャンマー | ヤンゴン/チャイティーヨー山
SCHEDULE
- 【DAY1】
- 11:00成田発全日空913便でヤンゴンへ。15:40着。夜のシュエダゴン・パゴダ見学へ。
- 【DAY2】
- 昼のシュエダゴン・パゴダ見学後、ツアーの車でチャイティーヨー山へ。黄金の石とパゴダを見学し、金箔を岩に張り付ける。
- 【DAY3】
- チャイティーヨー山からヤンゴンへ戻る。21:45発全日空914便で成田へ。
- 【DAY4】
- 06:50成田着。
POINT
全日空の直行便が就航しており、所要7時間強。チャイティーヨー山まではヤンゴンから車で約5時間。途中ののどかな田舎の風景にも癒やされる。
近年ホットなアジアの仏教国へ。地元の人々は驚くほど信心深く、多種多様な仏様スポットがある。中でもミャンマーきっての巨大な仏塔と、落ちそうで落ちない不思議な岩はマストな名所。どちらもミャンマー全土から巡礼者が訪れる聖地だが、まばゆいばかりの黄金世界が広がり、仏教に抱きがちな侘び寂びのイメージは崩壊する。首都ヤンゴンの巨大な仏塔シュエダゴン・パゴダでは、日中に加え、夜のライトアップも見もの。仏様が背後に電飾(!)の後光を背負っているのも、ここだけの摩訶不思議な光景だ。チャイティーヨー山の巨大な岩はそのギリギリ具合に息を呑む。落ちそうで落ちないのは、岩の上の仏塔に納められた仏陀の遺髪がバランスをとっているからだとか。
TOUR 4
“アドリア海のダイヤモンド”と
湖と滝の楽園へ。
| クロアチア/モンテネグロ | ドブロブニク/コトル/プリトヴィツェ湖畔公園
SCHEDULE
- 【DAY1】
- 09:00成田発アシアナ航空107便/541便で仁川経由フランクフルトへ。17:00着。18:00発クロアチア航空411便でザグレブへ。19:25着。
- 【DAY2】
- 05:50発クロアチア航空664便でドブロブニクへ。06:45着。コトルへの往復ツアー参加後、21:20発667便でザグレブへ。22:15着。
- 【DAY3】
- ザグレブから往復ツアーでプリトヴィツェ湖畔公園へ。20:20ザグレブ発トルコ航空1056便/52便でイスタンブル経由成田へ。
- 【DAY4】
- 18:30成田着。
POINT
クロアチアの南北2ヵ所をめぐるツアー。ドブロブニクからコトルまでは現地の日帰りツアーを利用。ザグレブからプリトヴィツェ湖畔公園までは車で約2時間。
アドリア海に面したクロアチアでは、オレンジ色の屋根を持つ家々が連なるドブロブニクの美観があまりにも有名だ。けれども弾丸ツアーでドブロブニクまで行くなら、そこからもう一歩、モンテネグロの古都コトルまで足を延ばしたい。両岸に絶壁を抱いた入り江の最深部に佇むコトルの愛らしい景観は、まさにおとぎ話の舞台。ドブロブニクが“アドリア海の真珠”と呼ばれるなら、コトルは小粒だがキラリと光る、いわば“アドリア海のダイヤモンド”と言えよう。その後クロアチアの首都ザグレブに戻った後は、大小16の湖と92の滝からなるプリトヴィツェ湖畔公園へ。水辺は石灰質の堆積物によってエメラルドグリーンに彩られ、その景観は極めて幻想的だ。