大阪食お助けアドレス100 Special Contents BRUTUS No.911
Special Contents 大阪食お助けアドレス100
ハイレベルな味と、旨き酒。店主の人情もひっくるめ、知ればもうハマること必至の、“飲食天国”大阪へようこそ!「こんな時、どこに行けばいい?」の必殺手札、敏腕ローカルライター総出で教えます。本誌掲載の100店舗から、WEBでは5店舗をご紹介!
1人でも大阪名物を味わいたい。
大黒
食堂/なんば
刻んだ具と出汁の優しさ感じるご飯。
明治35(1902)年以来続く、かやく御飯の名店。ごく細かく刻んだゴボウ、コンニャク、油揚げを米と炊き込んだかやく御飯は、ご飯と具が一体化した、出汁の効いた優しい味わい。甘辛バランス良く煮たカレイや、野菜のおかずとも好相性。何世代にもわたって通う常連も多々。
data 上から時計回りに、かれい煮付600円、白みそ汁(とうふ)300円、かやく御飯(中)450円。その他30種以上のおかずが揃う。●大阪市中央区道頓堀2−2−7☎06・6211・1101。11時30分〜15時、17時~20時。日曜・月曜・祝日休。
やっぱり粉物にまみれたい。
お好み焼 てらまえ
お好み焼き/長瀬
食べ応えしっかり! 創作系モダン焼き。
近畿大学正門程近くにあるお好み焼き店。人気は、創作系モダン焼き「道とん堀」。ふわとろのとん平がのったボリュームで、学生街らしく腹ペコで挑むべき逸品だ。生地に挟む麺は、中太麺かうどんから選べる。ソースはまろやかな味わいだから、するりと胃に収まる。
data 道とん堀910円。キムチすじ入り御堂すじ、イカ天のせた通天閣(共に910円)、ホルモンとうどん入りホルどん950円。●東大阪市小若江4−12−24☎06・6725・3271。11時~14時30分LO、17時~21時LO。月曜休、火曜不定休。
朝から食い倒れを実感したい。
中央市場 ゑんどう寿司
寿司/玉川
浪速の台所、市場が誇る早朝グルメ。
明治40(1907)年創業。握り飯の上に魚をのせて売り始めた歴史があり、軽く握った温(ぬく)い酢飯に、分厚いネタをガツンとのせた“つかみ寿司”が真骨頂。口に含めば、ハラリとほどける少量の寿司飯が、鮮度重視のネタを際立たせる。浪速の台所・中央市場の臨場感も朝の醍醐味だ。
data お任せ5貫の上まぜ1枚1,200円。お腹に合わせて1枚、2枚……と注文(最大5枚まで)。1枚ごとに違うネタを握ってくれる。●大阪市福島区野田1−1−86 大阪中央卸売市場☎06・6469・7108。6時〜14時。日曜・祝日休。
フルーツのスイーツで一息つきたい。
純喫茶アメリカン
喫茶店/なんば
昭和にタイムスリップできる名物喫茶。
戦後すぐの創業。レトロな雰囲気と昔ながらのメニューが人気の理由だ。名物のプリンは、「卵と牛乳が普通に買えるようになった昭和20年代から作り続けている」と3代目の山野陸子(むつこ)さん。盛り合わせる果物は「味も香りも濃い一級品が揃う」、老舗果物店から仕入れている。
data プリンファッション1,300円。イチゴパフェ840円、ホットケーキセット1,000円、フルーツアラモード1,300円(すべて税込み)。●大阪市中央区道頓堀1−7−4☎06・6211・2100。9時〜22時45分LO(火22時15分LO)。月3回木曜不定休。
最後の一杯にもこだわりたい。
SOUTHERN PEAS(サザン ピーズ)
ケイジャン料理/大阪天満宮
ニューオーリンズの口福な食文化。
米国南部の郷土料理「ケイジャン料理」にカクテルを合わせる現地流の楽しみ方を、料理人とバーテンダーの夫妻が紹介。オクラでとろみをつけ、ハーブが心地よく弾けるガンボスープに癒やされつつ、ライウイスキー×ハーブリキュールの「サゼラック」をクイッと通なシメを。
data 右/シュリンプガンボL1,200円。S800円もあり。左/サゼラック1,000円はニューオーリンズ発祥。●大阪市北区天神橋1-13-21 天神橋松本ビル1F☎06・6809・7125。18時〜24時30分LO(土・日・祝15時〜23時最終入店)。火曜休。