東京近郊、各国料理のお店でワールド・カスタード・ツアー! Special Contents BRUTUS No.931
Special Contents 東京近郊、各国料理のお店でワールド・カスタード・ツアー!
国境を越えて愛されるカスタードクリームのお菓子。アジアではココナッツミルクが代用されたり、イタリアではアテになったりと、味と形態はさまざま。東京近郊で、その多様性を堪能する旅に出かけよう! データ内数値は以下の通り。L=長さ、W=幅、H=高さ、φ=最大直径。
ベトナムバインフラン
カラメルソースの上からさらに注がれるのはベトナムコーヒー。その強烈な苦味とカスタードの濃厚な甘味を絡めた異国のプリンが、西荻窪で食べられる。「ホーチミンの市場で出会った、コンデンスミルク入りのカスタードプリンを再現しています」と店主の瀧井さん。特徴的な頂のクラッシュアイスは、体の熱を冷ますと同時に、口内の甘味と苦味を和らげる狙いがある。φ8×H5cm。364円。
nộm cà phê 西荻窪
ノムカフェ/東京都杉並区西荻北2−1−8☎03・5311・5854。11時30分〜14時30分LO、18時〜21時LO。水曜・木曜休。店内は白壁に木の家具が並ぶ静謐(せいひつ)な雰囲気。
イタリアクレマフリッタ
イタリア・マルケ州には、バニラとレモン、アニスリキュールを効かせたカスタードクリームを冷やし、固めたフライ料理がある。「仔羊のフリットの付け合わせやアンティパスト(前菜)として、クレマフリッタがお馴染み。白ワインにも合うんです」と赤坂でマルケ料理店を営む井関誠シェフ。600円。塩気の効いたオリーブの肉詰めフリットと合わせる文化も。L4×W3×H2.5cm。600円。
aniko赤坂
アニコ/東京都港区赤坂6−3−8 高松ビルB1☎03・6230・9172。17時30分〜23時LO(土・祝11時30分〜14時LO、17時30分〜22時LO)。日曜休。
インドベビンカ
カスタードを厚いクレープのように焼き、層状に重ねたケーキ。「旧ポルトガル領・ゴアの伝統菓子。昔は土製オーブンで焼いていたカスタード生地を、鉄板で焼いて重ねるレシピが広まって、定番になったそうです」と店長の船橋友さん。ココナッツミルクを使うため最初は軽い口当たりだが、次第に濃い卵黄の味わいが広がる。ナツメグの風味も爽やか。1切れL10×W1.5×H2.5cm。429円。
ERICK SOUTH MASALA DINER
渋谷
エリックサウス マサラ ダイナー/東京都渋谷区神宮前6−19−17 GEMS神宮前5F☎03・5962・7888。11時30分〜14時30分LO、17時30分〜22時LO(日・祝11時30分〜22時LO)。無休。