ワークウェアは永久に不滅です。 From Editors No.912
From EditorsNo.912 フロム エディターズ
ワークウェアは永久に不滅です。
2020年春夏のSTYLEBOOKのテーマは、服好きを魅了してやまない「ワークウェア」。いつも特集を作り始める前に自分のクローゼットを見返すのですが、例にも漏れず、そこにはたくさんのワークウェアがありました。チノパン、ワークシャツ、デニム、ミリタリーコート、ジャンプスーツ、カバーオールなどなど。しかも、どれも微妙なディテールや年代別で何着も。よくもまあ、こんなに同じような服を買ったな、と過去の自分を戒めつつ、ワークウェアというプロダクトの魅力を再確認しました。
ワードローブの次は、主要ブランドのコレクションを見直すのですが、今シーズンも本当に多くのワークウェアがワンウェイを彩っていました。世界中のデザイナーたちが趣向を凝らし、メンズウェアの原点であり大定番のワークウェアをアップデート。愛を持って生み出された逸品たちに胸が踊りました。
世界的なワークブランドとデザイナーズブランドの異種タッグが生んだ、ダック生地のテーラードジャケット。タフで無骨なイメージのワークシャツを、艶やかなシルクでドレスなムードに仕立てた一着。様々な年代のアーカイブからディテールを散りばめたミリタリーパンツ。エンジニアブーツやペインターパンツといった、職業を冠するアイテムコレクション……。最新アイテムを集結させ、モノの面白さはもちろん、新しい気づきのあるカタログを作りました。15カテゴリーで全99点、大ボリュームでワークウェアの魅力お届けします。その奥深さに触れ、知識とワードローブをぜひ更新してください。
●辻田翔哉(本誌担当編集)