マガジンワールド

さよならと言ったあなたなのに。 From Editors No.841

From EditorsNo.841 フロム エディターズ

さよならと言ったあなたなのに。

芸能誌『平凡』が休刊になったのは、1987年の12月。私は翌年4月の入社準備のため、マガジンハウスに研修に来ていました。配られたのが『平凡 元気にさよなら THE HEIBON FINAL 保存版』。真っ白の表紙が、あのにぎやかだった雑誌とは思えない潔さでした。

会社にもらった『平凡』はその一冊。入社すると編集部は姿を消していました。時代は90年代に突入。1991年のSMAPのデビュー以降「平凡育ち」ではないジャニーズのグループが誕生していきました。

今のジャニーズでいちばんの若手はジャニーズWEST。取材では『平凡』最終号を見てもらいながら特集の内容を説明します。『Myojo』が『明星』だった頃の一番のライバル誌だったんですよ。メンバー納得の結果、水を得た魚のごとくプールに落ちそうな瞬間を演出した桐山さん。バケツを頭にかぶっておどけてみせた小瀧さん。などなど。その写真は掲載にこそなりませんでしたが、立派な平凡スピリッツの持ち主として、スタッフの記憶に焼きつきました。

WESTの7人はもちろん、すべてのグループの最高のスマイル、昭和から生き続けるアイドル魂のようなものを、『平凡ブルータス』誌上でご覧いただけますと嬉しいです。

そしてなにより。所蔵の最終号が、いまだ真っ白だった姿をすっかりヨレヨレにしながら、ジャニーズJr.やAKB48も含めて9グループ46名のトップアイドルたちの間で、見本として手渡されていく様子は感動的でした。

最後にちょっとマメ知識を。元『平凡』スタッフは『平凡』のことを『平凡』とは言わず、「月刊」と呼んでいました。マガジンハウスには、過去に『週刊平凡』と『平凡パンチ』も存在したため、月イチ発行の『平凡』は「月刊(平凡)」でした。平凡ツウを気取りたい際に、ぜひご活用ください。

 
●︎︎神谷幸世(本誌担当編集)
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文芸誌として創刊。大衆娯楽誌、アイドル雑誌へと変化していった。最終号は、白地にゴールドの平凡ロゴで「元気にさよなら!!」。現在まで30年間の眠りについている。

文芸誌として創刊。大衆娯楽誌、アイドル雑誌へと変化していった。最終号は、白地にゴールドの平凡ロゴで「元気にさよなら!!」。現在まで30年間の眠りについている。


ブルータス No. 841

平凡ブルータス

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ブルータス No. 841 —『平凡ブルータス』

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